独身女性がマンションを購入時のポイント

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近年、独身女性がマンションを購入するケースが増えています。
マイホームは「結婚後に男性が買うもの」というイメージがありましたが、女性の社会進出により、自分で家を買う方が増加中です。
ただし、購入する際は資産価値の高い物件を選んだり、入念な資金計画を立てたりする必要があります。
この記事では独身女性のマンション購入について、選ぶべき広さや後悔しないコツ、選び方のポイントをお伝えします。
住宅の購入を検討している方はぜひ参考になさってください。

独身女性がマンションを購入するときは資産価値の高い物件を選ぼう

独身女性がマンションを購入するときは、資産価値の高い物件を選ぶことがポイントです。
冒頭でも触れましたが、女性の社会進出が進んだことで、マンションを購入する方が増えています。
しかし女性の場合は結婚や出産など、ライフスタイルの変化によって住まなくなる可能性を考慮しなければなりません。
「結婚して専業主婦になった」、「夫の勤務先の近くに引っ越しする」、「子どもが生まれたら一戸建てに住みたい」など、人生の転機はいつ起こるかわからないですよね。
そのため不動産という資産を手に入れるのであれば、売れやすい、そして貸しやすい物件を選ぶべきといえます。
また住み替えを視野に入れつつ、マンションの購入を検討している場合、資産価値の低下にも注意が必要です。
建物には耐用年数というものがあり、一般的には築年数の経過とともに資産価値が低下していきます。
新築で購入したとしても、築20年ほど経過すると坪単価が大幅に下がることもあるでしょう。
売却時は購入時の価格を下回る可能性があるため、できるだけ価値の下がらない物件を選ぶ必要があるのです。
では具体的にどのようなマンションであれば、資産価値をキープできるのでしょうか?

駅から近い物件

駅から近い物件は利便性に優れていることから、一般的には資産価値が下がりにくいといわれています。
駅から近ければ車を持つ必要がありませんし、駅の周辺にはさまざまな施設が集中していることが多いからです。
商業施設や金融機関、クリニックなどが揃っていれば、徒歩圏内で用事を済ませることができるでしょう。
そのため駅から近い物件は独身の方だけでなく、高齢者にも人気があります。
独身女性がマンションを購入する際は、駅から徒歩10分以内のマンションに絞って探してみてください。

人気の立地

資産価値が下がりにくいといわれているのが、人気の立地です。
「駅の再開発が進み住みやすくなった街」や「複数の路線が乗り入れている駅」、「治安が良く、犯罪発生率の低いエリア」などが挙げられます。
需要があれば高値で売れる可能性が高いので、建物が経年劣化しても一定の資産価値を保つことが可能です。
「中古マンションの価値は立地で決まる」ともいわれており、ライフスタイルの変化によって住み替えするのであれば、人気の立地を選んでみてください。

独身女性のマンション選びは広さに注意!適切な面積は?

独身女性がマンションを購入するときは、物件の広さに注意が必要です。
購入後に結婚や出産など、ライフスタイルが大きく変化する可能性があるため、ワンルームや1Kといった単身者向けの間取りは避けたほうが良いかもしれません。

独身女性におすすめなのは広さに余裕のある1LDK

独身女性におすすめなのは1LDKの間取りです。
一般的な1LDKは居室がひとつとリビングダイニング、キッチンで構成され、40㎡以上の広さを持っています。
1LDKであれば独身のときだけでなく、結婚後も夫婦2人で住めますし、老後も住み続けることが可能です。
またワンルームや1Kといった狭い間取りは、二人暮らしやファミリー層からはあまり人気がありません。
売却するときにターゲットが絞られてしまうので、「なかなか売れない」といった事態になりかねないでしょう。
家族構成に左右されず、かつ独身女性が住みやすい広さを見極めた上で購入するのがおすすめです。

住宅ローンや住宅ローン控除が使える物件には広さの要件がある

住宅ローンを使ってマンションを購入する場合も、広さに注意が必要です。

住宅ローン控除の適用を受けるためには40㎡以上必要
一般的に40㎡以上の広さがないと、住宅ローン控除の適用を受けることができません。
住宅ローン控除は、住宅ローンを使ってマイホームを購入した方に対し、年末の住宅ローン残高に応じて税金が還付される制度です。
そのため狭い部屋を選んでしまうと、税金の還付を受けられなくなってしまいます。
住宅ローンを利用している方だけが受けられる恩恵なので、できれば40㎡以上のマンションを選ぶようにしましょう。

フラット35を利用する場合は30㎡以上必要
住宅ローンの商品のひとつに、全期間固定金利型のフラット35というものがあります。
完済まで固定金利が続き、独身女性でも利用しやすいのがメリットです。
ただしフラット35を利用する際、マンションの場合は30㎡以上の広さが必要になります。
フラット35を使う場合は、30㎡以上あるかどうかを確認した上で購入なさってください。

セキュリティ面や設備面もチェックしよう

独身女性がマンションを購入するときは、広さだけでなくセキュリティ面や設備面もチェックします。
オートロックやテレビモニター付きインターフォン、防犯カメラや24時間監視システムなどが備わっていると安心です。
女性が一人暮らしする際、防犯性に不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
安心して暮らすためには、セキュリティ面や設備面の充実さも大切なポイントとなります。

独身女性がマンションを購入する際は入念な資金計画を立てよう

独身女性がマンションを購入する際は、資金計画をしっかり立てることが大切です。
せっかくマイホームを手に入れたのに、「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、以下のことに注意しましょう。

資金計画のポイント1:借りられる額=返済できる額ではない

住宅ローンの融資額は、年収など申請者の属性によって異なるのが特徴です。
そのため大手の企業に勤めている方などは、思っていた以上の融資を受けられる可能性があります。
ただし借りられる額=返済できる額ではないではないため、借り過ぎてしまうと毎月の返済額が重くのしかかってくるかもしれません。
住宅ローンの支払いに追われた余裕のない生活は、心身共にストレスになってしまうので、入念な資金計画のもと、身の丈に合った物件を選んでください。

資金計画のポイント2:ランニングコストである修繕積立金は段階増額方式が多い

マンションの購入時には、手数料や税金などの諸費用がかかり、購入後は住宅ローンの返済や修繕積立金といったランニングコストが発生します。
修繕積立金はマンションならではの費用で、管理費などと一緒に毎月積み立てていくのが特徴です。
修繕積立金は段階増額方式といって、築年数の経過とともに増額されることが多いため注意しなければなりません。
新築後しばらくは修繕やメンテナンスは不要ですが、古くなると大掛かりな修繕工事が必要になります。
そのため修繕積立金は少しずつ値上がりしていくことを、資金計画の中に組み込んでおきましょう。

まとめ

この記事では住宅の購入を検討している独身女性に向け、マンション購入で選ぶべき広さや後悔しないコツ、資金計画のポイントをお伝えしました。
独身女性がマンションを購入する際は、資産価値のある物件を選んだり、適した広さの部屋を選んだりすることが大切です。
購入時にかかる費用だけでなく、購入後のランニングコストを資金計画に含めることも、失敗しないコツといえるでしょう。

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